パキスタン.イスラム共和国

Islamic Republic of Pakistan

カラコルムハイウェイ

新疆ウイグル自治区カシュガルとパキスタン北部
カラコルム山脈を横断して結ぶ道路  途中海抜
4693mのクンジェラブ峠を通り、国境を横断する
舗装道路としては世界一の高所を通る道路

このハイウェイは、パキスタン北部地区と古代シルク
ロードを結ぶ通商路でもある  カシュガルから
パキスタンのハリプール迄1200km

中国、パキスタンの合作で1959年に着工され、
1986年に完成  完成から約25年経った現在、
道路の老朽化、道幅の拡張の為、再び中パ合作で
工事が行われている
2010年1月に出来たアッタバード湖が物資輸送等
を困難にしていて工事が大幅に遅れている

今回カラコルムハイウェイを走り感じた事は、世界一危険な、スリリングな道路では
無かろうか?であった  現在は殆ど掘り起こされてしまい、舗装部分はほんの一部
である  道幅も殆ど1車線であり、何百メートルもの断崖絶壁のガタガタ道を延々
500km以上走り続けるのは、恐ろしいの一言であった
しかし街道から仰ぎ見る、6000〜7000mの白き峰峰は神々しいまでに美しかった

Karakoram Highway

カリマバードがフンザ地方の中心である
ハイバル峠を越えるとアフガニスタンに行ける
タキシラにガンダーラ美術の遺跡がある

マイクロバスの中から撮影した
ので迫力が足りないが、断崖
絶壁のハイウェイ インダス川
の上流

フンザ地方の名峰 ラカボシ 7,788m
これ程はっきり全貌が見えるのは稀らしい
1979年、大谷映芳氏が北稜から登頂した

パキスタン名物、デコトラ(満艦飾
に飾りたてたトラック)が喘ぎながら
カラコルムハイウェイを行く

フンザ

Hunza

フンザは町の名前ではなく、旧王国の名前である  フンザ王国は1974年10月迄、内政の全てが
藩主(ミール)に任されていた  フンザはギルギットから北の中国国境フンジャラーブ峠までの山岳地帯
(カラコルムハイウェイ沿い)に村々が点在している  中心となるのは、カリマバードである

藩主の城、バルチット.フォートから見たフンザの全景 
中央にフンザ川が流れ、訪れた4月初めは谷のそこかしこに
杏子の花が咲乱れ正に桃源郷の趣きだった
フンザ川の手前がフンザ地区(カリマーバード)でイスマイリ派
(穏健派で比較的戒律が緩やか)の人々が多く住み、川の
向こうはナガール地区でシーア派(戒律が厳しい)の人々が
多く住む  昔フンザとナガールは敵対していた

宿泊したホテルのベランダからの眺め
カラコルム山脈の7000m級の山々が取り囲み、朝焼けから
夕焼け迄一日中色が変わり楽しませてくれた ここまで来る
のは大変だったがこの眺めは忘れられないだろう